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家族計画 絆箱(D.O.)

〔色々問題があるので「以下の文章はみのりの作ったフィクション」とでも一言断っておきましょう〕

読書録、最近更新していませんがきちんと文章は読んでいます。
そして、今日の5時にようやく読み終えたのが今回綴る『家族計画 絆箱(以下、家族計画)』。

数々の泣きゲー部門で不動の1位を保持し続ける本作が世に出たのが2001年(みのりの購入した『家族計画 絆箱(無印のリメイク的な位置にあるようです)』が出たのは2002年です)。それから約10年が立ち、検索エンジンで『家族計画』とサーチすれば、星の数ほどのレビューサイトがヒットします。そして、9割方はこのゲームをもうべた褒め。これはすごいぞ、と中古で買った『家族計画』をちょっとプレイしてみた次第です。

いやぁ…もうスゴイです。稚拙な表現で申し訳ないですが、スゴイとしか言いようがありません。
際だって突飛なギャクの連続。そして、垣間見えるのが豊富な語彙で語られる洗練された文章。
シリアスな部分にもコミカルな部分にも見事にマッチしたBGMの数々。
派手な特殊効果を用いず楽曲の素晴らしさを際だたせるムービー。
あらゆる点に置いて、他のゲームの追随を許さない、そんな作品です。

それでは、以下簡単に感想やら何やらを。

1.ストーリー及び登場人物
主人公・沢村司は、過去の苦い思い出から他人との深い関わり、特に家族といった概念を極端に拒む少年です。物語は至って単純。主人公・司となし崩し的に彼の元に集まった男女6人が、相互扶助を目的として“「疑似家族・高屋敷家」”を形成し、共同生活を営むといったものです。とはいっても、司も含めたこの男女6人はトラブルを抱えた人ばかり。元敏腕企業戦士で多額の借金を抱えた父・寛。自殺未遂を繰り返す結婚詐欺被害者、母・真純。口を開けば毒舌ばかりの元令嬢、長女・青葉。金銭至上主義の便利屋、次女・準。中国からの不法入国者、三女・春花。ホームレス少女、四女・茉莉。問題だらけの7人が営む疑似家族が行き着く先は…。

こんな感じでしょうか。これだけの奇人変人が集まるわけですから、疑似家族には問題が多発します。家族の絆が深まったと思ったら、楽しく団欒していると思ったら、親しげに食卓を囲っていると思ったら、ひょんなこと、本当に些細なことから家族には何度も亀裂が生じます。話自体は、主人公・司の視点を通した形で語られるんですが、そのたびに実にもどかしい気分になります。主人公は縺れた家族の糸を解す度に何度も自問自答します。人と深い付き合いを持つと別れたときにひどくショックを受けることになる。でも、それを恐れて関係を持たないでいることは果たして正しいことなのか…そういった意味で、この“家族計画”は“家族”の大切さを謳っている作品であることはもちろんのこと、主人公の成長物語的な側面も含んでいるのかもしれません。

2.感想(ネタバレ部は反転)
泣きゲー部門不動の1位、そして今なお話題に上るだけの感動を確かに味わえる作品です。また、その感動を起こすスイッチを、奇跡や魔法の生じないただただ人間関係だけに置いている点も評価に値します。感動とか純愛系のストーリーというと、言い方は悪いですがヒロインがひたすら悪い境遇の中に置かれたり、病気になったり、死んでしまったり…と言ってしまえば安易な“感動”の方向に向く話がゲーム、小説問わず少なくありません。そういったいわば“感動装置”を用いずにこれだけの感動を与えてくれるシナリオはかなり貴重なのではないでしょうか。プレイした後、必ず人恋しくなるゲームです。また、泣きゲー、泣きゲーと評されますがこれほどまでに笑える作品もありません。寛のギャグのキレも、各キャラのボケ、つっこみも。本当に良いテンポで運ばれていきます。
個人的に気に入ったシナリオとしては、準と青葉でしょうか。感動という観点では準がトップでした。特に最後に彼女が口にするオムライスは忘れようにも忘れられない方も多いことでしょう。青葉シナリオの評価ポイントは、伏線の張り方です。伏線の張り方が巧いシナリオは、そのシナリオを終えた後に、耗1周することで更に楽しむことができるのも良い点です。

と、ご多分にもれず散々褒めちぎりましたが、マイナス点を1つだけ。寛その他のギャグは上で書いたようにこの作品の大きなプラス点にもなっているんですが、同時にマイナス点であることも否めません。まず、オープニングが始まるまでのプロローグ。寛含めどのキャラも全力で己の個性を見せつけてきます。正直、引いてしまうレベルです。暫くすると完全に慣れてしまい、むしろそれが楽しみで仕方なくなってくるんですが…おそらく、オープニングムービーに達するまでにギブアップしてしまう人もいたりするのではないかと。あと、あまり倫理的によろしくないギャクがちらほら散見されます。

と、最後に暗い話を1つ持ってきましたが、間違いなく『家族計画』は素晴らしい作品ですし、老若男女問わず誰もが楽しめる点においても秀逸です。人間関係を緻密に描いたこの作品から得られる物は大きいと思います。本当の意味で“生きる”とはどういうことか。どうか確かめてみてください。

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柚木みのり

Author:柚木みのり
趣味:女装・読書(国内推理小説)
サークル:大学ではミス研。趣味では同人サークル「きゅうり定数」の主宰です。女装や制服の評論本・研究本を出してます。

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