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Story Seller(新潮文庫)

今日は、髪を切りました。長かった髪をばっさりです。
鬱陶しくなくなったものの、名残惜しいような、そんな気分。
で、午後からは短編を読んで夜はお仕事(×"の")♪
…と思ってたんですが、短編集だと思って甘く見てました。
5~6時間はかかったかな。まぁ、全部で700p近くありましたもん。

Story Seller (新潮文庫)Story Seller (新潮文庫)
(2009/01/28)
新潮社ストーリーセラー編集部

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これって結構珍しい企画なような気がします。
有名作家さんを集めたアンソロジーってのはよくみます。
ちょっと古いですが、例えばみのりがミステリを読むようになったきっかけの『スニーカーミステリ倶楽部』のアンソロシリーズ。このシリーズは『名探偵は、ここにいる』『血文字パズル』『殺人鬼の放課後』などなど、「探偵モノ」「暗号モノ」「ホラー要素モノ」とある程度のテーマがあってアンソロジーが形成されます。他のアンソロもそういったテーマを据えたものが多いでしょう。
ところが、このストーリーセラーにはテーマがない。テーマどころかジャンルもバラバラ。ミステリに、純文学に、ジュブナイル…もう良い意味で何でもアリ。
紹介にある「新規開拓の入門書」というのは嘘ではありません。本当に、いろんなジャンルが詰まってます。

では、7人それぞれの作品について。

■伊坂幸太郎「首折り男の周辺」
伊坂さんとは『アヒルと鴨のコインロッカー』で出会いました。そういえばドルジって言うと、『リトルバスターズ!』が出てくる人が多そうですが、みのりはまだこっちが出てきます。で、伊坂さんってすげー!と思って『重力ピエロ』をその後読んだきり、伊坂作品は読んでいませんでした。『重力ピエロ』があんまり好きになれなかったんですよね。ネタに関しても、ちょうど学校でアレを習ってましたし。で、本作ですがなかなか良かったです。特に、大男の行動美学といいましょうか。そういう考え方もあるんだなーって感心することしきり。

■近藤史恵「プロトンの中の孤独」
プロトンですぐに陽子が出てきたみのりは、一応まだ理系でいられるかな?で、実はみのりはこの作品を読むまで、ストーリーセラーってミステリ小説群だと思ってました。近藤さん、佐藤さん、本多さん以外の4人の方の著作は他で読んでましたし、その方達の殆どがミステリ作家だったもので。でも、ミステリ以外の作品ってのも悪くない。これは、いわゆる純文学とかに分類されるんでしょうか。なんか教科書とかに載ってそう。途中が結構どろどろした話なんですけど、最後にはさらっとした爽快感を味わえます。

■有川浩「ストーリー・セラー」
表題作。いやー、好きだ!連続でバリバリ読みましたが、未だに頭にきちんと残ってます。実は有川さんの作品は『図書館戦争』をアニメで見たくらいで著作に触れたことはありませんでした。最初の方は、それこそ『G線上の魔王』のハルと被って大変でした。「いいですね、それ。いただきます」とか!で、随所でなかなか笑えるんですよ。他にも、最初の方の恋する2人の何とも微笑ましい描写。いいですねー…で、後半に向かってどんどんシリアスに。あぁー、こう落とすのか…って感じです。「作家」という職業の片鱗が垣間見えます。泣けるか泣けないかっていう感動モノではありません。でも、心に残る作品です。まぁ、とにもかくにも有川さんはなかなかお気に入りの作風です。一人称の言及から、三人称の表現まで緻密に描かれてるのも良かった。今度、機会があったら既刊本を読んでみます。そうだ、食事中とかには読まない方がいいかも。

■米澤穂信「玉野五十鈴の誉れ」
いやもう、当然一番のお気に入りですよ。多分、この文庫で読んだのが3週目かな。それでも読めちゃう米澤マジック。『儚い羊たちの祝宴』がどうしても買いたくて、予備校の10分休みに本屋さんに駆け込んだのもいい思い出です。いつか、この本についても書きたいですね。これは1行落ちに拘った連作短編集で、『玉野五十鈴の誉れ』もその中に収録されています。他の話も面白いので是非。で、米澤作品を読んでいて残念なのは自分の知識量の無さが見事に露見することです。ネタが…わからない…。

■佐藤友哉「333のテッペン」
これが一番ビックリした作品。ミステリテイストで進んだと思ったら…んん?っというオチ。メフィスト賞の作家さんだったんですね。メフィストっていうと、森博嗣とか『六枚のとんかつ』の蘇我さんとか、『ハサミ男』の殊能さんとかいましたよね。何となく納得してしまいます。この読後感のスッキリしない感じは小川洋子並。でも、それよりもダーク。不安が残る感じ。というか、いろいろ想像をかきたてられて…かき立てられたまま物語が収束するといったような。うーん…感想を書くのも難しい読後のみのりです。

■道尾秀介「光の箱」
『向日葵の咲かない夏』の衝撃度はなかったものの、なかなかに驚きのあるお話で良かったです。 おそらく、「読みやすさは短編並」というウリに最も応えた作品。サラッと読めて「あぁ、面白かった」と思える短編らしい短編。これくらいサッパリしてるのがいいですよね。特に読後感が。

■本多孝好「ここじゃない場所」
びっくり。いや、何にびっくりか?ジャンルです。「あ、そういえばコレはミステリに限った短編集じゃなかったんだよね」と思っていたら、大ラスはコレですか。梶尾信治の『OKAGE』や『ドグマ・マ=グロ』は大好きなみのりですが、こういったジャンルはあんまり読まないので新鮮でした。しかし、女の子の描写が良いですね。主人公の女の子-利奈ちゃんですか、実に良いキャラ。キャラで言えば、この短編集中最も好きかも。なとなく、はやみねかおるさんを連想してしまいました。有川さんの序盤くらいにくすっと笑える描写もちらほら。

■まとめ■
・新境地開拓にはまさにうってつけの本
・でも、サラッと読める話は意外に少ない。
・個人的に特にオススメなのは米澤穂信さんと有川浩さん


・・・ちょうど、はなまる幼稚園が始まる30分前になりました。
いっぱい書いたなぁ(笑)
それでは。
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柚木みのり

Author:柚木みのり
趣味:女装・読書(国内推理小説)
サークル:大学ではミス研。趣味では同人サークル「きゅうり定数」の主宰です。女装や制服の評論本・研究本を出してます。

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