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向日葵の咲かない夏(道尾秀介)

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
(2008/07/29)
道尾 秀介

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何とか今日も綴ることができました。これで3日坊主ではありません。
今日は、道尾秀介の『向日葵の咲かない夏』です。
何かと話題になった本ですよね。
道尾秀介自体は、東京創元社のミステリフロンティアから出ていた『シャドウ』で名前だけは知っていたのですが、これが初めて読む小説となりました。

若手ミステリ作家としてよく、米澤穂信、道尾秀介、桜庭一樹が3人揃ってあげられます。
3人とも親交が深いようで、それぞれの方が綴られているブログでもよく互いの名前があげられています。
ちなみに、一番好きなのは米澤穂信です。好きな作家さんであるだけでなく、“はやみねかおる”が読書のきっかけだったとすれば、”米澤穂信”はミステリを読むきっかけとなった作家さんです。
まぁ、それはさておき。

さすがこれだけ話題になっただけの中身のある本でした。
ミステリのトリックもさることながら、この物語全体の枠組みへの工夫が秀逸。
物語全体の枠組みに用いられる幾つかの部分は、ありきたりといってしまえばありきたりのもの。
しかし、この本の何がすごいかは、1回最後まで読んで物語の概形を掴んだ後に、もう一度最初から読んでみることによって味わえます。
物語中に見られた奇妙な描写、不可解な描写、何気ない描写…その全てが最後に明らかにされる枠組みによって合理的に説明されるのです。物語の最後に明かされるのは、物語の枠組みと死体が消えるトリックだけ。不可解な描写に関しては、もう一度頭から読んで自分で説明を付けていくこと(=謎解き)になります。緻密に計算されたプロットを思う存分堪能できる名著です。ここまでの読書録を読んだり、本書を読み始めればすぐわかると思いますが、折原一とか『ハサミ男』とかそれ系のトリック。そして、好きな作家に折原一をあげるほどこの○○トリック、好きです。というか、ミステリのこと書いてると、ネタバレはしたくないけど考察とか載せてみたくなりますね(ここの描写あぁだったとか、あそこが何々だったとか)。特に、この本が如何にすごいかをそこで強調したい…!でも、この本のトリックにおいてネタバレは禁忌中の禁忌。諦めましょう。
加えて、これがなかなか、まるでホラーのようなドキドキを味わいながら読めます。イメージとして、

若手3人 
桜庭一樹 米澤穂信 道尾秀介
じわじわ<---->ハラハラ

な感じを持っています。

少し話題はそれますが、この本で扱われている枠組みは話題作『うみねこのなく頃に』で用いられている推理論法に類似しています。「結局、ひぐらしに続いてうみねこも推理じゃないじゃん」とか「アンチファンタジー…?」と思っている方がいらしたら、是非本作を読んでみることをオススメします。
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柚木みのり

Author:柚木みのり
趣味:女装・読書(国内推理小説)
サークル:大学ではミス研。趣味では同人サークル「きゅうり定数」の主宰です。女装や制服の評論本・研究本を出してます。

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